初担任!春休みにしておく学級開きの7つの準備

仕事術

「学級担任をすることが決まったけど、今からでもできることってあるのかな?」
「会議で忙しいけど、4月になってから準備してもなんとかなる?」
「今まで学級開きってどうやってたんだっけ?」

こんな風に考えていませんか?
○ 大学卒業後の4月から学級担任をすることになっている新米先生
○ これまで副担任で、学級担任は今年が初めてという若手の先生
○ 経験はあるけれど、久しぶりに学級担任をすることになった先生

に向けて、春休み開始から学級開きまでにしておきたいことをご紹介します。

春休み中にしておきたい学級開きの準備

春休みといっても、入試や業務の引き継ぎ、生徒の情報交換、研修などで学校は特に忙しい時期です。そのため、空いた時間を効率よく使って準備を進めていきましょう。

①担任としてどんな学級にしたいのかを明確にする

「どんな学級にしたいのか」
「どんな力を身に付けてほしいのか」
これは、その学級における共通理念であり、担任の指導方針の基盤となるものです。
自身の学級経営を振り返る際のチェック項目にもなりますし、当然子どもたちにも「なぜこんな学級にしたいのか」を説明する必要がありますので、決して適当に決めてはいけません。

内容はシンプルでも大丈夫です。
「思いやりのある学級にしたい」
「積極的に挑戦できる学級にしたい」
「みんなが安心して過ごせる学級にしたい」

など、子どもたちにもわかりやすいものにしましょう。
子どもたちの成長を見据えて、学年や発達段階、どんなタイプの子どもたちが多い地域なのか
といったことを元にして考えていくとよいと思います。
また、これらは複数挙げてもよいのですが、ブレが生じる原因にもなってしまいます。
1つにまとめきれない場合は、下記のように2段階に分けて提示するのもおすすめです。

○思いやりのある学級にしたい
  そのために  ●ありがとうが言える学級にしよう
         ●前向きな言葉がけができる学級にしよう

このように、「担任としてどんな学級にしたいのかを明確にする」ことは、学級を成長に導いていくための重要なステップとなります。そして、「こんな学級にしたい」という説明は、「子どもたちにもわかりやすく、しっかりと伝わるようにすること」が大切です。一生懸命考えたのに、子どもたちに浸透することなく1年を終えてしまった…ということのないようにしましょう。

②学級通信を書く

ほとんどの場合、学級開きの際に学級通信を配布します。
この時に渡す学級通信は、以下のような内容をA4~B4用紙にまとめたものが多いです。

・学級通信タイトル
・学級通信タイトルの由来
・入学(進級)を祝う挨拶
・担任自己紹介
・担任の思い(こんな学級にしていこう)
・クラス名簿
・4月の行事予定
・保護者の方への挨拶

最初の学級通信は、子どもたちも保護者の方も楽しみにしています。
「この学級で過ごす1年間が楽しみだな」と思ってもらえるような前向きな内容にしましょう。
また、学級通信のタイトルは基本的に1年間使い続けるものなので、こだわりのタイトルを考えておきましょう。タイトルの由来も学級通信のネタになります。第2号以降で触れるのもよいでしょう。

③担任の自己紹介を考える

学級開きで担任の自己紹介をしないということは絶対にありません。
新入生ではない学年の担任をする場合は、顔見知りの子供たちの担任になることも当然あります。
担任の自己紹介で押さえておきたい内容は以下の4つです。

1.名前
2.教科
3.趣味や特技、意外な一面など
4.こんな学級にしたいという担任の思い

趣味や特技、意外な一面などはプライベートのことなので話せる範囲で構いませんが、「まさか先生にそんな趣味が!」「わたしと一緒だ!」と子供たちに共感や親近感を持ってもらいやすくなりますし、話の種にもなります。

最も重要なのは、①で挙げた「どんな学級にしたいのか」です。これからの1年間の前向きなイメージを、子どもたちに持たせる大切な時間です。担任としての思いを、しっかり子どもたちの目を見て語ってください。

担任としての思いを暑苦しく何分も語り続けるのはNG。子どもたちの集中力が切れて、「だる~」となってしまいます。長くても5分以内にまとめましょう。パワーポイントを使って話すのも効果的です。

④座席表を作る

座席表のテンプレートが各学校にあるはずです。それを使って作成しましょう。
4月は出席番号順の座席が一般的ですが、身体的な事情や特別支援的な配慮が必要な子どもがいる可能性もあります。座席が原因でトラブルに発展することもありますので、引き継ぎ資料等をよく見ておくこと、完成した座席表を学年教員と確認することをおすすめします。

視力が悪い、けがをしている、不登校傾向、いじめ被害などは特に注意して座席配置する必要があります。

⑤ネームマグネット・シールを作る

登校してきた子どもたちに、どれが自分の座席・靴箱・ロッカーなのかを分かりやすく表示しておく必要があります。学校によって作り方は様々ですが、私の経験では机にネームマグネット、靴箱やロッカーには出席番号のシールを貼っていました。時間がかかるので、一人で行わず学年教員と協力して行うことをおすすめします。

靴箱やロッカーは、いたずらや盗難の可能性をできるだけ少なくするために、名前の表示を避けるようにします。

⑥机やロッカーの使い方を決める

机やロッカーの使い方があいまいだと、整理整頓や教室美化の意識が薄れてしまいます。できれば学年で統一したものを、年度の初めに子どもたちに説明できるとよいです。

たとえば、
・机は隣同士くっつけるのか、離すのか
・学習班(生活班)はどこで分かれるのか
・机のフックに物はかけてよいのか
(転倒防止などの理由で、物をかけないように指導することもあります)
・ロッカーはいくつ使えるのか
・複数ロッカーがある場合はどこに何をしまうのか
・ロッカーを共用する場合は誰と一緒に使うのか
・教科書や通学カバンのしまい方

などが挙げられます。一度にたくさん説明しても、子どもたちの理解が追い付かない場合もあるので、図で説明したり、見本になるような掲示物を教室に貼ったりといった工夫があるとよいでしょう。

⑦学級の子どもたちを想像する

引き継ぎ資料やこれまで見てきた姿をもとに、学級の子どもたちをひとりひとり、しっかりとイメージしてみてください。どんな様子が思い浮かぶでしょうか。

新学期のハイテンションで元気いっぱいな子
仲の良い子と違うクラスになって落ち込んでいる子
久しぶりの登校で緊張気味な子
春休みの宿題を大急ぎで仕上げている子
おしゃべりを楽しんでいる子
何度もクラス発表の掲示を見に行く子
クラス編成についてとにかく教員に質問攻めする子

とにかくいろいろな子どもたちがいます。支援や配慮が必要な子どもたちについては、登校してきたときの様子をしっかりと想像しましょう。特に人前で話すのが苦手、不登校傾向、人間関係に不安がある子どもなどは、「学級開き当日にどんなフォローがあれば本人の安心に繋がるか」を事前に練っておくとよいです。

まとめ

今回は、「春休みにしておく学級開きの7つの準備」をご紹介しました。

①担任としてどんな学級にしたいのかを明確にする
②学級通信を書く
③担任の自己紹介を考える
④座席表を作る
⑤ネームマグネット・シールを作る
⑥机やロッカーの使い方を決める
⑦学級の子どもたちを想像する

春休み期間はとにかくバタバタすることが多いため、空いている時間を上手に使って効率よく準備を進めていきましょう。正直、とても慌ただしくはなりますが、子どもたちと過ごす最初の1日は新鮮で楽しいものになるはずですよ。応援しています!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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