「学級通信を書きたいけどやり方がわからない…」
「簡単に学級通信を書く方法はないかなぁ」と思っていませんか?
今回は、学級通信に書く主な内容と
学級通信のテンプレートをWordで作る方法をご紹介します。
学級通信に書く主な内容
まず、学級通信に書く内容としては以下のものが基本です。
○毎回決まって書くもの
・学級通信のタイトル
・学級通信を配布する年月日
・学級通信の通し番号(No.)
○その都度内容が変わるもの
・学級であった良かったこと、感動したこと、ドラマ
・学級の子どもたちの頑張り
・学級全体で考えたいこと
・学級へのメッセージ
・今月(今週)の行事や時間割
・今月の誕生日
・保護者の方へのメッセージ
・最近の写真
毎回決まって書くもの
毎回の学級通信に記載する内容です。基本は日付や番号を変えるのみです。
学級通信の上部に配置することが多いです。
学級通信のタイトル
あなたが心を込めて考えた学級通信のタイトルを表示しましょう。
パソコンでおしゃれなデザインを作成したり、学級の子どもたちに手書きで書いてもらったりする方法もあります。
学級通信を配布する年月日
作成した年月日ではなく、配布する年月日を記載します。
・2024年1月1日(月)
・令和6年1月1日(月)
など、表記を統一している学校もあります。
学年主任や管理職の先生にチェックしてもらいましょう。
学級通信の通し番号(No.)
通し番号をつけることで整理や保管、配布の確認がしやすくなります。
スパンや枚数に規定はありませんが、なるべく定期的に配布したいところです。
・第1号
・No.1
こちらも、学校で表記の統一があるかどうか確認しておきましょう。
その都度内容が変わるもの
学級であった良かったこと、感動したこと、授業の様子
学級であった良かったことや、成長を感じた場面、子どもたちの言葉など、ポジティブな内容です。
「気持ちのいい元気な挨拶ができた」
「良い話し合いができていた」
「答えを教えるのではなく、考え方を教えてくれていた」
「あきらめずに挑戦していた」
内容はちょっとしたことで大丈夫。
そのちょっとしたことを「見逃さないこと」「認めること」が大切です。
学級の子どもたちの頑張り
授業での様子や課題の取り組み方、完成した作品などに関する内容です。
子どもたちの日記を引用したり、写真をつけたりして紹介することが多いです。
同じ子どもばかりを紹介しないように注意しましょう。
学級通信に子ども個人の日記や作品を掲載する場合は、必ず本人に確認をとりましょう。勝手に載せられることを不快に思う子どももいます。
学級全体で考えたいこと
子どもたちをさらに成長させるために担任から訴えかけたい、考えさせたい内容です。
「合唱練習のとき、もめてしまったよね。
みんな一生懸命だからこそぶつかってしまった。どうしたらよかったのかな」
「こういうとき、みんなだったらどうする?」
「世間ではこういうことが問題になってるけど、みんなはどう思う?」
真剣な内容なので、決して明るい話題ではありません。
私は、たまに学級通信に載せる程度か、もしくは載せない(学級で話をする)ようにしていました。
ネガティブなことを文字にすると、それが印象強く残ってしまうからです。
ですが、学級での生活の中には「成長につながるネガティブ」もあります。
子どもたちが「次は頑張ろう」「次はこうしてみよう」といったポジティブな気持ちに終着できるような内容にすることを心がけてください。
決してやってはいけないのは、文面で子どもたちを攻撃することです。
「リレーの練習中に、クラスメイトにむかって暴言を吐いた人がいました。
本当に残念です」
こういった内容は、「暴言を吐いた子ども」個人を攻撃することになります。
確かに、暴言を吐くことはいけないことですが、わざわざ学級通信を使って指導する必要はありません。
担任がこういったエピソードを取り上げてしまうと、瞬く間にこの内容が学級のトップニュースとなり、一気にネガティブな雰囲気の学級になってしまいます。
リレーの練習で、走るのが苦手なクラスメイトに向かって、誰かが暴言を吐いた
「走るのが苦手な人も頑張った」という点は認められても、
「頑張っている人に暴言を吐く」という行為は認められませんよね。
たとえ、それがその子どもなりの「一生懸命」であってもダメです。
この場合は学級全体で考えるのではなく、「暴言を吐いてしまった子ども」本人に
個別で教えてあげるのがよいでしょう。
学級通信のネタにすることは、その子どもにとって公開処刑そのものです。
合唱の練習で、それぞれが一生懸命だからこそ、衝突してしまった
「みんなが一生懸命になっている」という点は認めて、伸ばすことができます。
学級全体で、今後どうやって取り組んでいくかを前向きに考えていくこともできます。
学級へのメッセージ
その時その時によって内容は変わりますが、学級に伝えたい内容です。
ひとつ前の「考えさせたい」よりも直接的な表現になります。
・試験前の勉強方法
・進路に悩む子どもたちに向けて、自分の実体験
・行事に対する姿勢や心構え
担任としての気持ちをストレートに表現するもよし、最近のニュースや有名人の格言などを引用してもよしです。「叱られている」という気持ちにさせないように、「共感」「励ます」「導く」をメインとした内容にしましょう。
今月(今週)の行事や時間割
直近の行事や時間割を伝達する内容です。今後の予定を子どもたちに把握させるのに便利です。
学級通信がきちんと家庭にわたっていれば、保護者に学校の予定を共有するためのツールとしても役に立ちます。
私は、ネタ切れになったときに行事や時間割の伝達コーナーを活用していました。笑
今月の誕生日
学級の子どもの誕生日をお祝い・紹介する内容です。
一応個人情報になるので、掲載するときは必ず本人に許可を取りましょう。
「Happy Birthday! ○○さん (1月1日)」
のように簡単な紹介でも良いですし、本人にひとことコメントをもらって掲載しても面白いです。
保護者の方へのメッセージ
保護者の方に読んでもらいたい内容です。頻繁には書くことはありません。
書くタイミングとして多いのは、
・年度初め(担任としての挨拶)
・長期休暇前(家庭に伝えておきたいこと、もしものときの学校連絡先)
・学期末(1年間の感謝、子どもたちの成長について)
などです。
最近の写真
行事や日々の授業、休憩時間など学級の様子が分かる写真です。
保護者の方は、我が子が学校でどのように過ごしているかをとても心配されています。
机に向かう後ろ姿や、友達と楽しく遊ぶ様子、一生懸命に係活動に取り組む様子
学校での様子ができるだけ伝わるような写真を選びましょう。
実際、学級通信の文章よりも写真を楽しみにしている子ども・保護者も多かったりします…
学級通信の構成パターン
私は、学級通信を主に2つの内容で構成していました。
それでは、以下の3つのパターンをご紹介します。
パターンA(基本)
基本はこのパターン。見出し1の内容を2つ組み合わせてもOKです!
パターンB(年度初め、学年末)
パターンC(行事の後など)
ただ写真を並べるだけではなく、子どもたちの頑張ったところや成長したところを担任からの視点でしっかりと伝えましょう。半分以上写真で埋めても大丈夫です。トリミングしたりコラージュしたりすると見栄えがよくなります。
学級通信テンプレートの作り方
学級通信にどんなことを書けばいいかがわかったら、さっそくテンプレートを作りましょう。
テンプレートは4つのステップで作っていきます。まずはWordを立ち上げてください。
step1 用紙サイズと余白を設定する
Wordを起動したら、
[レイアウト]タブの[サイズ]を選択し、任意の用紙サイズに変更します。
A4とB4がおすすめ。ここでは「A4」を選択しています。
続いて、[レイアウト]タブの[余白]を選択し、任意の余白サイズに変更します。
標準~狭いがおすすめ。ここでは「狭い」を選択しています。
step2 学級通信タイトルと日付の枠を挿入する
[挿入]タブの[表]を選択し、[1行×2列]の表を挿入します。
左側が広く、右側がやや狭くなるように調整します。
必要に応じて、高さもお好みで設定しましょう。
左側に「学級通信タイトル」、右側に「日付」などの情報を入力します。
このステップは「表」のほか、「画像」「図形」などでも作業可能です。
step3 フォントと文字サイズを設定する
①タイトル…36pt
②日付など…12pt
③見出し…22pt
④本文…12pt に設定します。
フォント、文字サイズは一例です。読みやすさを重視しましょう。
step4 名前を付けて保存
[ファイル]タブを選択し、[名前を付けて保存]します。
「学級通信テンプレート」と名前を付けて、毎回そのテンプレートを使って作成することで書式などを崩さずに学級通信を書くことができます。本文作成後は、「上書き保存」ではなく「新規保存」してください。
まとめ
今回は、学級通信に書く主な内容と学級通信のテンプレートをWordで作る方法についてご紹介しました。学級通信を定期的に発行するのは簡単ではありませんが、今回ご紹介した内容やテンプレートを活用しながら、学級経営に役立てていただけたら幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。